アルミ(A7075)削り出しの航空機部品
加工ポイント
A7075(超々ジュラルミン)について
A7075は、「超々ジュラルミン」とも呼ばれる高強度アルミ合金です。亜鉛を主成分にマグネシウムや銅を添加することで、アルミ材料の中でもトップクラスの強度を誇ります。その優れた特性から、航空機や人工衛星、レーシング部品など、軽量化と高強度を同時に求められる分野で幅広く使用されています。一方で、切削加工の面では「難削材」に位置づけられることも少なくありません。
A7075の切削で発生しやすい課題
A7075はアルミ合金の中でも高強度な素材です。加工における主な課題は、切削中に工具先端へ熱が集中しやすく、バリや溶着が発生しやすい点にあります。また、強度と靭性を兼ね備えているため工具摩耗が進みやすく、仕上げ面の粗さや寸法精度の維持が難しくなることもあります。さらに、薄肉部品や大型ワークでは、切削時の応力や発熱によって変形が生じやすく、設計通りの精度を保つには高度なノウハウが求められます。
小野製作所では、こうした課題に対し以下の対策を講じています。
- 切削条件の最適化:材料特性に合わせた切削速度・送りの精密な設定
- 専用工具の採用:耐摩耗性の高い工具や専用コーティング刃物の活用
A7075加工における「よくある失敗例」
1. バリや溶着の発生
切削熱が工具先端に集中し、切りくずが工具に付着する「溶着」が起きやすい素材です。これが原因で刃先が荒れ、ワークに大きなバリが残ってしまうことがあります。
2. 加工中の変形
薄肉形状や大物部品では、熱や切削応力でワーク自体がわずかに変形します。その結果、寸法精度や平面度が図面通りに確保できず、不良品となるケースがあります。
3. 工具摩耗の早期進行
硬度と靭性を併せ持つため、摩耗が予想以上に早く進行します。摩耗した工具での加工は表面粗さを悪化させるだけでなく、同軸度や真円度といった幾何公差を崩す要因となります。
小野製作所では、これらA7075特有の課題を長年の経験と設備でクリアし、超高精度な部品加工を実現しています。
A7075(超々ジュラルミン)薄肉加工の事例概要
航空機や人工衛星に使用されるA7075(超々ジュラルミン)の角材から、複雑な薄肉形状を削り出した加工事例です。
A7075は強度に優れる一方、薄肉形状になると切削時の抵抗や熱によって「変形」や「振れ」が発生しやすく、通常のチャッキング(固定)では高精度を維持するのが極めて難しいという課題があります。
小野製作所のソリューション
- 独自設計の専用治具:ワークを確実に保持し、切削時の微細な動きを徹底的に抑制。
- 切削条件の最適化:切り込み量や送り速度を、素材の特性に合わせて1/100mm単位で調整。
- 徹底した供給管理:最適な工具選定に加え、切削油の供給タイミングや量まで厳密に管理。
これらの治具技術と加工ノウハウを融合させることで、歪みのない安定した高精度加工を実現しました。難削材かつ薄肉な大型部品においても、小野製作所なら安定した品質を提供可能です。
この製品について
- 部品形状
- 複雑形状
- 材質
- A7075
- サイズ
- 50mmX100mmX200mm
切削加工・治具製作のご相談を承ります
当社は、アルミやステンレスの他、チタンやインコネルなど難削材の高精度加工を得意としています。
航空機部品の分野で培った技術力で、1,000mm以上の大物部品の加工も高い精度で加工可能です。
難削材や大型製品の高精度加工でお困りの際はお気軽にご相談ください。
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