旋盤加工したSUS303にスリットを入れた電子部品

旋盤加工したSUS303にスリットを入れた電子部品

加工ポイント

SUS303とは?加工性に優れたステンレス鋼

SUS303は、18%クロムと8%ニッケルを含むオーステナイト系ステンレスの一種です。

最大の特徴は、SUS304に比べてリンや硫黄を多く含有させることで、他のステンレス材よりも切削加工性が大幅に向上している点です。耐食性と加工のしやすさを両立したい精密部品によく採用されます。

SUS303の切削加工・旋盤加工のポイント

SUS303はステンレス材の中では切削抵抗が小さく、切りくずの処理も良好なため、旋盤やフライス加工において小ロットから量産まで効率的な生産が可能です。

一方で、ステンレス特有の粘り強さは保持しているため、真円度や表面粗さの精度を出すためには以下の管理が重要になります。

  • 熱・摩耗対策:加工中の発熱を抑える切削速度の設定
  • 表面の仕上がり:送り速度と工具コーティングの最適な組み合わせ

【加工事例】SUS303製 電子部品の薄肉スリット加工

SUS303を用い、旋盤加工で薄肉形状を作った後、さらに高精度なスリット加工を施した事例です。薄く切削された板状部分へのスリット入れは、形状の歪みや振れが起きやすく、非常に繊細な技術が求められます。

小野製作所ならではのコストメリット

通常、このような微細加工は「ワイヤー放電加工」が検討されますが、コストと時間がかかるのが難点です。

当社では切削加工による一気通貫の工程最適化により、バリや欠けを最小限に抑えつつ、放電加工と比較して大幅なコストダウンを実現しました。

薄肉スリット加工で高精度を確保するコツ

薄肉形状のワークにスリットを入れる際、精度を安定させるために当社では以下のポイントを徹底しています。

  • 振動・変形防止:薄物加工専用の治具による確実な固定。
  • 条件の微調整:切込み深さ・送り速度・切削速度のシビアな設定。
  • 刃物の選定:バリの発生を抑えるための、極細スリット専用刃物の採用。

このような複合的な条件管理は、経験豊富な技術者の勘所が欠かせません。小野製作所では、難易度の高い薄物・微細加工の実績が豊富にございます。

この製品について

部品形状
丸物
材質
SUS303

切削加工・治具製作のご相談を承ります

当社は、アルミやステンレスの他、チタンやインコネルなど難削材の高精度加工を得意としています。
航空機部品の分野で培った技術力で、1,000mm以上の大物部品の加工も高い精度で加工可能です。
難削材や大型製品の高精度加工でお困りの際はお気軽にご相談ください。


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